着物買取が一般的になってきていますが、最近は着物買取を手口とした悪徳業者も増えているようです。
着物買取を検討している人にとっては、信頼できる業者にお願いすることがとても大切です。

悪徳業者にひっかからないためにも、知識として彼らの手法を知っておくことが有効です。
また、着物買取の悪徳業者に騙されないための対策についても、紹介します。

着物買取悪徳業者の手口

泣き寝入りする女性

これは、実際に悪徳業者に不当な価格で「押し買い」されてしまったケースです。

ある年配の女性の元に、電話がかかってきました。
女性からの電話で、「着なくなった着物はありませんか?」という問い合わせでした。

年配の女性であれば、着物の1枚や2枚くらいは持っているものです。
柄や色が派手過ぎて年齢的にもう着れなくなったものを所持したまま、ということも多いですよね。

そこを狙って、かかってきた電話でした。

電話の女性は「うちなら高く買い取ることができるかもしれません」と言って、査定士を呼ぶことになったのです。

やってきた査定士は男性でした。
彼は着物についてはざっと目を通しただけで、ほどなく「着物以外のものも買取できるんですが、あまり身につけなくなった貴金属はありませんか」と聞いてきたのです。
年配の女性は言われるままに宝石箱を彼に見せてしまいました。
するとその査定士は、宝石箱ごと買い取ってしまったのです。

後で知人に相談してみると、不当に安い価格で買い取られてしまったということが分かりました。
それで慌ててその業者に電話をし、キャンセルしたいといいました。
ところが、貴金属はすでに売却されてしまい業者の手もとに残ってはいない、と言われてしまったのです。

このような着物買取をきっかけとした訪問トラブルが多発しています。
だいたいは似たようなやり口で、パターンが決まっています。

  • 年配の女性が狙われやすい
  • 着物買取と言いつつ、貴金属などを買いたたく
  • 慌ててキャンセルしたくても、もう売却したといわれる

着物買取を装った悪徳業者に騙されないために

このような業者に騙されないためには、次のようなことに気を付けましょう。

信頼できない業者の査定士を自宅にあげない

こちらから連絡したわけでもないのに、向こうから勝手にかかってきた電話1本で、査定士を家にあげることはしないようにしてください。
もし、気になる業者があったとしたら、その業者のサイトを確認するなどして、信頼できる会社かどうかチェックしましょう。

悪徳業者の中には、一度玄関に上がってしまうと、買い取るまで居座って動かないところもあるようです。
ひどいケースでは脅しまがいの言動もあるようですので、信頼できない会社の人は自宅に上げないことが、まず第一です。

一人きりで対応しない

女性が一人で対応している場合、相手が男性だと、つい強引に押し切られることもあります。
もし、業者に査定を依頼するときでも、一人で対応することは避けるようにしましょう。

着物買取は大手が安心

着物買取をしたいなら、信頼できる会社を選ぶことです。
その点、誰もが知っているような大手の業者の方が安心できます。

向こうからかかってきた電話で「すぐに査定にうかがいます」といわれると、手間が省けると思うかもしれません。
しかし、今回紹介したような悪徳業者が実際に存在していますので、十分慎重に対応することが重要です。

もし、着物を売りたいという時は、自分から業者探しをすることがおすすめです。
最近はネットで口コミや評判を確認することが可能ですので、それらを利用して賢く業者選びを行いましょう。

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