着物を売却したいという時、少しでも高く売りたいというのが本音ですよね。
今ある着物を少しでも高く買い取ってもらうには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
着物売却で損しないために心得ておきたいことを、まとめて紹介します。
1.着物買取専門店に頼む
着物を売却したいという時、まずどこの業者にお願いするかというのが大切です。
ここで、選択する業者を誤ってしまうと、本来の価値よりも低い価格で売却することになってしまいます。
着物買取を受け付けてくれるところは、着物専門の業者の他に、一般的なリサイクルショップや質屋、フリーマーケット、ネットオークションなどがあります。
しかし、少しでも高く売りたいのであれば、着物専門の買取業者がおすすめです。
その他のショップでは、着物に関する専門知識を持っている査定員が必ずしも常駐しているとは限りません。
このため、実際の価値よりも低く査定されてしまうことが多いのです。
2.証紙がある場合は必ず添えて
着物の場合、その格式や様式によって大きく買い取り価格が変わってきます。
例えば、友禅や結城紬などの高級な着物は、売却の際の価格も高くなります。
ただ、それを証明する証紙がついていることが条件です。
そのため、着物が伝統工芸品や有名作家のものである場合、必ず証紙を一緒に添えて査定に出すようにしましょう。
3.複数の業者に査定を依頼する
着物売却でできるだけ損をしないためには、少し面倒でも複数の業者に査定をお願いすることです。
複数業者に査定を依頼しても、大手であれば査定料は無料で行ってくれるところがほとんどですので、コストがかかることはありません。
そうやって、複数の業者に査定してもらえば、売る側としても納得して売却できるのではないでしょうか。
複数の業者に持ち込むのは面倒ですが、こういった着物専門の買取業者は出張査定を行っているところも多いです。
出張査定なら、自宅で査定士を迎えるだけなので、面倒なこともありません。
また、査定に来てもらってもキャンセル料金が発生しない業者がほとんどです。
4.保管方法を徹底する
着物を少しでも高く売るには、その保存方法を良好に保つことが大切です。
着物はもともとカビや虫食いでダメージを受けやすいものです。
また長期間着ない着物は、タンスの中で臭いが付いてしまったりシワができてしまうこともあります。
汚れや虫食いがあったとしても、買い取ってくれる業者はありますが、やはりきれいな状態の方が、いい価格が付きます。
ですので、保管方法は徹底して管理することが大切です。
うまく保管しておくのに自信がない場合は、できるだけ早く売却してしまうほうが賢明かもしれません。
5.クリーニングには出さずに査定を
着物をいざ売却しようとして、引き出しから出してみると、シミや汚れがついていたり、穴やほつれをみつけてしまった、ということはよくあることです。
汚れてしまった着物はクリーニングに出してから査定してもらった方がいい値が付くのかな、と思うかもしれません。
しかし、着物のクリーニングは専門店でないと、かえって変色などを引き起こすこともあります。
ところが、着物専門のクリーニングは決して安くはありません。
ですので、最悪の場合、わざわざクリーニングに出したのに、買取価格よりクリーニングの方が高くついてしまった、ということもあり得ます。
着物に汚れや穴があっても、そのまま査定に出す方が無難だといえるでしょう。